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第4回日本世代間交流学会誌 優秀論文賞/奨励賞発表
前年度発行誌を対象とした優秀論文賞/奨励賞の選定が行われ、
12月2日(土)開催の第14回全国大会総会において下記の通り決定致しました。
【優秀論文賞】 藤本 優子 先生
ご所属:大阪大学大学院医学系研究科/大分県立看護科学大学
受賞投稿:2023年3月発行 Vol.12 No.2 掲載
乳幼児を養育する母親が祖母から受ける育児サポートの類型と関連要因
受賞者よりコメント
この度は、日本世代間交流学会誌論文賞を賜り、大変光栄に存じます。
同時に、これからも一層研究に精進していきたいと改めて思いを強くいたしました。
保健師として親子保健に従事していた頃より、たくさんのご家族と関わる中で、
祖父母世代と子育て世代双方にとってWin-Winになる子育て支援はできないものかと常々思っておりました。
この研究は、その頃より温めていた想いの1つが研究としてカタチになったものです。
本研究では、乳幼児を養育する母親が祖父母から受ける育児サポートの実態に迫るため、
その類型化と関連要因の明確化に取り組みました。その結果、3つの類型が析出され7項目の関連要因が明らかになりました。
昨今、祖父母世代の育児サポートが多くの自治体で注目され、祖父母向けの育児支援事業が行われています。
得られた知見がそれらの育児支援事業の一助となり、サポートを提供する祖父母の皆様、
サポートを受けるご両親によりよい支援となって届くことを願ってやみません。
核家族化や対人関係の希薄化を背景に、さまざまな社会課題が顕在化している今だからこそ、
世代間交流は課題解決の新たな切り口になると確信しております。
今回の受賞を励みに、論文賞にご推挙いただいた先生方のご期待に応えられるよう、
そして研究を通して社会に貢献できるよう、引き続き真摯に取り組んで参りたいと思います。
最後になりますが、この場をお借りしまして、ご指導および査読をいただきました先生方、
コロナ禍にもかかわらず、調査に惜しみないご協力をくださった自治体職員の皆様、
ご回答いただいたお母さま方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
【奨励賞】 谷口 友子 先生
ご所属:早稲田医療技術専門学校
受賞投稿:2022年8月発行 Vol.12 No.1 掲載
育児中の母親の世代間交流への思い
受賞者よりコメント
この度は、第4回日本世代間交流学会誌奨励賞受賞を賜り、誠にありがとうございます。
驚きや嬉しさと同時に背筋の伸びる思いでおります。
本研究は、育児中の母親の世代間交流への思いを、乳幼児を持つ母親の語りから明らかにしたものです。
地域の世代間交流活動は、育児中の母親たちを支える地域の重要な資源であり、
母親も含めた世代間交流を行うことが重要であると感じています。
この場を借りて、本研究にご協力いただきました世代間交流団体の皆様、研究参加者の皆様また、
ご指導をいただきました共著の先生、貴重なご意見をいただいた査読者の先生方に心から感謝申し上げます。
今回の受賞を励みに、今後も母親を視点に世代間交流の進展に向けて精進してまいります。
受賞者には後日、学会事務局より賞状と副賞が送られました。
日本世代間交流学会事務局